2013桜 吉野に桜を愛でる 写真6枚
一度吉野の桜を愛でてみたかったので出掛けてみた。
やはり、西行の「 願はくは花の下にて春死なん そのきさらぎの望月のころ 」 が頭に残っていたからだ。
吉野は山の麓から緩やかに斜面を登るように桜がある。写真を見ると杉林の濃い緑と対比して桜が白く輝いていた。下から下千本、中千本、上千本、奥千本と大きく4箇所に分けて区分しているようである。3月末には一番下の下千本から咲き始め順に山を登って行く。
今回は4月中旬で最後の奥千本のみで他は既に葉桜であった。金峰山寺蔵王堂参道を通って奥千本行きマイクロバス乗り場を目指して歩き出す。バスに約10分ほど乗って金峰神社に着く。ここから急な登山道を少し登った後,今度は下って30分ほどで西行が庵を結んだ西行庵に到着。急斜面のちょっとした平地のこのあたりを奥千本と呼ぶらしい。桜の種類は葉が出てから咲くシロヤマザクラという。しかし当然千本なんてありはしない。松尾芭蕉もここに来たなんて信じられなかった。帰りは苔清水からこれまた急斜面を登る。11時頃最初のバス乗り場に戻った所、バス待ちの人の列にびっくり、これで30分も1時間も待たされることがやっと理解できた。まず最初に上を目指したことが正解だった。
あとはのんびりと歩行者天国になっていた参道の両側の土産物屋を眺めながら下山。時期的には一番下の下千本が満開で上が咲き始めの頃に山の上から下の桜を眺めるのがよさそうだ。
西行庵の建っている狭い平地の様子。いかに世代交代とは言え、それほどの桜の古木が見つけられなかった。今ある桜は若いものばかり。
桜の木の所だけが拓けている。4月中旬の山の中でも暖かい日差しを通り越して暑い。
西行庵へ向かう急峻な下り坂。でも明るいから気持ちよい。
急な道を一列になって展望台へ。このあたりは杉林が伐採されて光が当たっていた。伐採される前は杉林の暗い中の急登だったのだろう。
上の道が急坂で左に下がり西行庵へ、下の道は手前の苔清水までの平坦な楽しい山道。
狭い平地に復元された西行庵。本当にここなんだったのかと素朴な疑問。
2013年の桜もこれで終わりとなるだろう。吉野の後大阪造幣局の通り抜けにも出掛けたがあまり興味を示さなかった。八重でもあれだけ品種改良されて名前が多くなるとどれも同じ。我が家の旭山も庭に植えるのを躊躇している。桜は葉よりも先に花が咲くソメイヨシノの一重で風に散る風情がいいという人もいる。しだれ桜の桜色が好きな人がいる。いつものしだれが咲き、ソメイヨシノ、八重と続いた今年の桜も終わり。
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