多分この春の桜は今日で終わりだろうと思いつつ、二人で桜の花の下で昼ごはんを食べた。場所は勝山御殿跡の公園。ここは城の石垣に区切られた緩やかな階段状広場。そこでは植えられた桜の木がちょうど満開で家族連れがちらほら。食事と言っても芝生にブルーシートを敷いてスーパーとコンビニ仕様のものだけの質素なもの。
晴れた青空、時折吹く風がブルーシートを巻き上げ、あるいは桜吹雪がシートの青色に白色を重ねる。よく考えれば今の歳だと後10回の桜も見られるかな・・となり、「願わくば・・」と西行になってしまう。
遠くの山には山桜の赤くなった葉が見えた。
のんびりと花を見ながら1時間のしばし安らぎの時だが、風が収まってもなぜか花びらが舞うこともある。それを受け入れる感性がまだ残っているから八重桜よりソメイヨシノが好きなのだろう。そして老いた頭がフル回転し、紀貫之、友則、業平の世界に引き込まれ、村下孝蔵の「この国に生まれてよかった」のメロディーが頭をよぎる。
コロナウイルスの感染で緊急事態宣言が出された。出来ることから協力することが必要だ、
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