前日に自宅売買の契約を済ませ、自宅のキーを渡し、銀行への払込を確認してから、千葉を離れた。昼前に千葉より東関道に乗り、湾岸、狩場、東名、伊勢湾岸、東名阪、新名神、名神、中国道、山陽道を経由して1000ｋｍあまり。途中深夜2箇所ほど雨の中車中で仮眠し、翌日午後2時過ぎに下関に着いた。自分の車で北は青森まで行ったがこちらはずっと遠い。
先日googleのstreet viewで面白いことに気がついた。かって私が住んでいたこの家の庭木が切られているのだ。もう他人の所有物だから、どうでもいいことだが、ちょっと残念だった。
あれから5年、「来てよかったでしょう？」と人から尋ねられるが、返事をしないことにしている。
この間いろいろあった。60過ぎてからの、友人のいない土地への引っ越し、話すことが極端に無くなった。結婚した時から判っていたが、まあ、そんなものだと思う。見知らぬ地で人の輪に溶け込む事の難しさは依然残ったまま。千葉や東京時代の友人たちとも経過時間と距離の関数で疎くなってゆくのも仕方のないこと。
今でも車で出掛けても道と地名を覚えることが精一杯。当初もたもたして、一時停止に気が付かず、取得以来誇りだったゴールド免許返上。近頃はガードレールの黄色には慣れたが、今度は出かける気が起こらなくなってしまった。
老いて頭の体操と手先の機敏さを保つ工夫を考えないといけないようだ。
他には庭のアリ。今年の夏は暑かったのか、部屋に涼みに来たので苦労した。食べこぼしをきれいにした後、アリの道をきれいに拭いて後を辿れないようにした。庭にはバウムクーヘンを小さく切って地面に置いてアリをおびき出し巣を確認して薬剤散布。それでもダメなので今日も「アリの巣ころり」を2箇所設置した。
家の中に入り込まなければ共生できたのに。
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